画像のキャプションと周辺テキストを整えて画像検索の露出を増やす手順
代替テキストは全部埋めた。それでも画像検索から人が来ない
原因は、画像の「説明の書き方」ではなく「置き場所」にあることがあります。
Google の公式ドキュメントには、こう書かれています。Google は、画像のキャプションやページタイトルなど、画像が掲載されているページのコンテンツから画像に関する情報を抽出します。そして、可能な限り、画像のテーマに関連するページの、関連テキストの近くに画像を配置するようにしてくださいと推奨されています。
読み直すと、主語が画像ファイルではありません。見られているのは、その画像が置かれたページの中の位置です。代替テキスト(alt属性=画像の代わりに読まれる説明テキスト)は材料の1つにすぎません。
だから、altの文言をいくら磨いても、画像の周りに関係のない文章しかなければ手詰まりになります。
「関連テキストの近く」は、画面上の距離のことではない
ここでつまずきやすいのが「近く」の解釈です。画像のすぐ下に文字が並んでいれば近い、と考えたくなります。しかし、近さの中身は文脈のつながりのほうです。
たとえば、「無料で使えるSEOツール3選」という記事を書いていて、2つめのツールの管理画面のキャプチャを載せる場面を考えます。よくあるのは、こういう並びです。
- 見出し:「② ◯◯ツール」
- 画像:管理画面のキャプチャ
- 画像のすぐ下:「※ 画像は2026年8月時点のものです」
- 次の段落:「なお、料金は各社の公式サイトをご確認ください」
画像の上下に文字はあります。それでも、画像に何が写っているかを説明している文は1つもありません。注記と免責が挟まっているだけです。これは「関連テキストの近く」に置けている状態とは言えません。
書き直すなら、こうなります。
- 見出し:「② ◯◯ツール — 検索キーワードの表示回数を1画面で見る」
- 直前の段落:「◯◯ツールで最初に開くのは、検索キーワードごとの表示回数と順位が並ぶ一覧画面です。」
- 画像:管理画面のキャプチャ
- キャプション:「◯◯ツールのキーワード一覧画面。左から順に、キーワード・表示回数・平均順位が並ぶ。」
画像の前に「これから何を見せるか」があり、画像の後に「何が写っているか」があります。順序が変わっただけで、画像とテキストの関係が読み取れる形になりました。
よくある形の比較表
さきほどの例を型として整理すると、次のようになります。
| よくある形 | 何が問題か | 直した形 |
|---|---|---|
| 見出しの直下に画像だけを置く | 画像を説明する文が前にも後にもない | 画像の前に「何を見せるか」の1文を置く |
| キャプションが「※画像は◯年◯月時点」だけ | 撮影時期しか伝えていない | 写っている要素を具体的に書く |
| キャプションに狙いのキーワードだけを並べる | 画像の内容と対応しない | 画像内の要素を、文として説明する |
| 記事冒頭に雰囲気だけのイメージ画像 | 関連づける相手のテキストがない | その節の内容を示す図に差し替える |
| 画像と本文の間に広告や関連リンクが挟まる | 表示上、画像と説明が分断される | 挟まる要素を画像の前後から外す |
一つめは、さきほどの「② ◯◯ツール」の並びがまさにこれでした。二つめの注記だけのキャプションも、同じ例に含まれていたものです。
三つめについて補足します。Google 公式は代替テキストについて、適切にキーワードを使用して、ページのコンテンツの内容に沿った、情報に富む、役に立つものになるようにと説明し、alt 属性にキーワードを羅列すること(キーワードの乱用)は避けてください。ユーザー エクスペリエンスが低下するだけでなく、サイトがスパムとみなされる要因となる場合もありますとしています。この注意はalt属性についてのものですが、同じ発想でキャプションを埋めても、読者にとって意味が通らない文章が増えるだけです。
1本の記事を直す5ステップ
手を動かす順番はこれで固定できます。
- 画像検索から来てほしい画像を1つ選ぶ。全画像を一度に直そうとしないでください。図解や商品写真など、単体で検索されうるものが向いています。
- 画像の直前の段落を読む。「これから何を見せるか」が書かれていなければ、1文足します。長い説明は不要です。
- キャプションを書き直す。画像に写っている要素を並べ、そのうえで「なぜこの位置にこの画像が必要か」を一言そえます。読者と検索エンジンのどちらにも、画像の役割が伝わります。
- ファイル名を確認する。Google 公式は、ファイル名も画像の内容を判断する材料として使用される場合がありますとし、簡潔でわかりやすいファイル名を推奨しています。
スクリーンショット-2026-08-31.pngのままなら、内容が分かる名前に変えます。 - スマートフォンの画面幅で表示を確認する。パソコンでは画像の真下にあったキャプションが、狭い画面では広告や関連記事の枠を挟んで離れることがあります。ブラウザの表示幅を狭めて、画像と説明が離れていないか見ます。
5番目は見落とされやすいところです。編集画面では正しく見えていても、読者が見る画面では崩れていることがあります。
「altさえ書いていれば十分」という誤解
代替テキストは重要ですが、それだけを見て画像が理解されるわけではありません。公式は、ビジョン アルゴリズムやページのコンテンツを使用して、画像のテーマを理解しますと説明しています。画像認識とページの文章の両方が使われる、ということです。
逆の誤解もあります。キャプションを付ければaltは不要、という考え方です。これも違います。公式は、画像の代替テキストは、画像をリンクとして使用する場合にアンカー テキストとして使用できますとも説明しています。役割が別なので、どちらかで代用できるものではありません。
代替テキストの書き分けそのものについては、画像のalt属性の正しい書き方で3パターンに分けて扱っています。あわせてお読みください。
逆に、画像検索に出したくないとき
社内資料のキャプチャなど、ページには載せるが画像検索には出したくない画像もあります。公式の robots メタタグの仕様では、noimageindex はこのページの画像をインデックスに登録しませんと説明されています。単位はページであって画像1枚ではない点に注意してください。
また、画像にライセンス情報を持たせたい場合は、構造化データ(またはIPTC写真メタデータ)を使う道があります。公式は、画像にライセンス情報を指定すると、画像に「ライセンス可」バッジが表示されますとし、構造化データは画像が使用されるすべてのインスタンスに追加する必要がありますと説明しています。同じ画像を複数ページで使い回している場合、1ページだけに書いても足りない、ということです。
公開前の自己点検表
記事を公開する前に、対象の画像1枚について次を確認します。
| 確認すること | 満たしている状態 |
|---|---|
| 画像の直前 | これから何を見せるかが1文で書かれている |
| キャプション | 画像に写っている要素が具体的に書かれている |
| キャプションの役割 | なぜこの位置に必要かが分かる |
| 代替テキスト | キーワードの羅列ではなく、説明文になっている |
| ファイル名 | 内容が分かる簡潔な名前になっている |
| 狭い画面での表示 | 画像とキャプションの間に別の要素が挟まっていない |
| 画像を隠したい場合 | ページ単位で問題ないかを確認したうえで判断している |
すべてを一度に整えなくてかまいません。まずは1記事、画像1枚から始めてください。効果の確認には時間がかかりますし、順位や検索需要の変動も重なるので、直した直後の増減だけで判断しないほうが安全です。
画像の名前の付け方については画像のファイル名とSEO、本文中のリンクと周辺テキストの関係については内部リンクの周辺テキストでも扱っています。
出典
