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コアアップデートで順位が下がったら|直すか待つかの判断手順

Wemiro編集部読了目安 11分
コアアップデート検索順位Search Console

コアアップデートが始まったと聞いた。数日後、主力の記事の順位が下がっている。今すぐ書き直すべきか。

先に答えを書きます。展開が終わるまでは、大きく手を入れないほうが安全です。 Googleは、アップデートの展開完了を確かめ、完了から少なくとも1週間待ってから、開始前の1週間と比べるよう勧めています。そのうえで、下落が小さければ大きな対応はしない。大きく続く下落なら、ページ単体ではなくサイト全体を見直します。

つまり判断の分かれ目は「いつ比べるか」と「どれだけ下がったか」の2つです。

コアアップデートは「罰」ではない

順位が落ちると、何か違反をしたのではと考えがちです。

Googleの説明では、コアアップデートは検索の仕組みを全体として見直す広い変更です。特定のサイトや個々のページを狙ったものではない、と明記されています。

Googleはこれを、友人におすすめの店を聞かれ、以前作った「お気に入りのレストラン20選」を見直す場面にたとえています。以前はなかった新しい店も出てきて、リストは入れ替わります。順位が下がった店が「悪い店」になったわけではありません。ほかの店がリストに入ってきた、というだけです。

ここから言えるのは、下落したページに「直すべき不具合」があるとは限らない、ということです。原因を探す前に、まず下落が一時的な揺れなのか、定着した変化なのかを見分けます。

判断の前にやる3つの確認

Googleがコアアップデートのページで示している確認の順番は、次のとおりです。Search Console(Googleが無料で提供する、検索での見え方を確認するツール)を使います。

  1. 展開が終わったかを確認する。 Googleの「Search Status Dashboard」で、そのアップデートの開始日と終了日を控えます。
  2. 完了から少なくとも1週間待つ。 分析は、完了後まる1週間たってから始めます。
  3. 正しい期間どうしで比べる。 完了後の1週間と、展開が始まる前の1週間を比べます。こうすると、何が変わったのかを絞り込みやすくなります。
  4. 主要なページと検索語を見る。 アップデート前後でどう順位が動いたかを確かめ、下落が小さいか大きいかを判断します。

手順1と2を飛ばすと、比較そのものが崩れます。展開の途中の数字は、まだ動いている最中の数字だからです。展開中に書き直すと、下落がアップデートのせいなのか、自分の書き直しのせいなのかも区別しにくくなります。これはGoogleの文書にある話ではなく、比較を正しく保つための実務上の考え方です。

手順3の「1週間どうし」にも意味があります。曜日によって検索のされ方が変わるサイトは多く、長さや曜日のそろわない期間を比べると、その差まで下落に見えてしまうことがあるからです。

Search Consoleでは、検索パフォーマンスレポート上部の日付フィルタで期間を切り替えられます。表は、選んだ切り口(検索語・ページ・国など)ごとにまとめて表示されます。「平均掲載順位」は、検索結果に出た自サイトのいちばん上の結果の位置を平均した値です。

下落の大きさで対応を分ける

では、比べた結果をどう判断するか。Googleは具体例つきで線を引いています。

比べた結果Googleの例対応
小さな下落2位 → 4位大きな対応は不要。すでに成果が出ている内容を変えることは避ける
大きな下落4位 → 29位より深く評価する。まず検索の種類ごとに分けて見る
サイト全体で大きく、下落が続く(例示なし)サイト全体を、有用で信頼でき、ユーザー第一の内容になっているかという観点で自己評価する
展開がまだ終わっていない(該当なし)判断を保留し、完了を待つ

表の最後の行は、前の節の手順1からの帰結です。Googleが「展開中は待て」と一文で書いているわけではありませんが、「完了を確かめ、1週間待ってから分析する」という手順に従えば、展開中は判断の材料がまだそろっていないことになります。

「検索の種類ごとに分けて見る」とは、下落がウェブ検索・画像検索・動画・ニュースのどこで起きたのかを分けて確かめることです。Search Consoleでは、レポート上部の検索タイプのフィルタで切り替えられます。

なお、2位→4位と4位→29位は、Googleが挙げている例です。「何位以上の下落なら大きい」という公式の数値基準ではありません。自社で線を引くなら、次のような考え方が一つの目安になります。

  • 下がったあとも、検索結果の1ページ目(おおむね10位以内)にとどまっている → 小さな下落として扱う
  • 1ページ目から2ページ目以降へ落ちた → 大きな下落として扱う

これはWemiro編集部の整理で、クリックの多くが1ページ目に集まりやすいという実務上の感覚にもとづく仮の線です。自社のデータを見ながら調整してください。

例: 2つのページで判断を通してみる

架空のサイトで、手順を1回通してみます。料理道具の通販サイトが、アップデートの告知を見て、Search Consoleを開いたとします。

開始日と終了日を控える。 Search Status Dashboardで、アップデートが9月1日に始まり、9月15日に終わったと確認しました。この時点で分析はまだ始めません。

1週間待って、期間をそろえる。 9月22日に、完了後の1週間(9月16日〜22日)と、開始前の1週間(8月25日〜31日)を比べます。

主要なページと検索語を見る。 表をページ単位に切り替えると、2つのページが目立って下がっていました。

ページ開始前完了後判断
「鉄のフライパンの手入れ」記事3位5位小さな下落
「包丁の選び方」記事4位27位大きな下落

一つめの「鉄のフライパンの手入れ」は、表の「小さな下落」にあたります。1ページ目にとどまっており、Googleの例(2位→4位)とも近い動きです。ここは書き直しを見送ります。成果が出ている内容に手を入れないことは、Googleがはっきり勧めている対応です。

二つめの「包丁の選び方」は「大きな下落」です。まず検索タイプをウェブと画像で切り替えて見ると、下がっているのはウェブ検索でした。次に、同じサイトのほかのページも下がっていないかを見ます。下がっていたのがこの1本だけなら、サイト全体の問題というより、このページと、代わりに上がってきたページとの差を見にいく段階です。

もしサイトの多くのページがそろって大きく下がっていたら、判断は変わります。表の3行目にあたるので、個別のページではなくサイト全体の自己評価に進みます。

大きな下落のとき、何を見直すか

大きく続く下落のとき、Googleはサイト全体を客観的に見るよう勧めています。サイトと利害関係のない、信頼できる人に評価を頼むのも一つの手だとしています。

そのうえで、最も影響を受けたページを、Googleの自己評価の質問に照らして見直します。Googleは例として、「ほかのページのほうが検索した人の役に立っている可能性がある」と書いています。さきほどの「包丁の選び方」なら、代わりに上がってきたページが、自社のページより何を多く満たしているかを見るところから始めます。

自己評価の質問は、Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」に並んでいます。たとえば次のようなものです。

  • 独自の情報・調査・分析を提供しているか
  • トピックについて、十分で、まとまった説明になっているか
  • 読んだ人が、ほかで調べ直す必要を感じずに済むか
  • 読み終えた人が、目的を果たすのに十分なことを学べたと感じるか

Googleはさらに、コンテンツを「誰が・どのように・なぜ」作ったのかという観点で見直すことも勧めています。

「包丁の選び方」の例で言えば、自社が実際に扱っている商品の違いを、比べられる形で書けているか。一般的な説明を並べただけになっていないか。質問をこの記事に当てはめると、見るべき場所が具体的になります。

やりがちな「即効の修正」に注意

焦ると、効きそうな小手先の変更に手が伸びます。Googleはここにも注意書きを残しています。

  • 「SEOに悪いと聞いた要素を消す」ような即効の修正は避ける。 代わりに、ユーザーにとって意味があり、長く続けられる変更に集中します。
  • 決まった文字数を目指して書かない。 Googleは、好む文字数があるわけではないと明言しています。
  • 「新しく見せる」ためだけに大量の追加や削除をしない。 そうしてもサイトが新しく見えて順位が上がるわけではない、と書かれています。
  • 削除は最後の手段にする。 立て直せないと判断した内容だけが対象です。

よくある誤解は、下落の原因を「文字数が足りない」「キーワードが少ない」のような一つの要因に決めつけることです。上の2つめと照らすと、文字数を増やすこと自体は改善の軸になりません。書き直すなら、読みやすさや構成の見直しなど、読む人にとっての意味で考えます。Googleも、書き直しや構成の組み替えで、読みやすく、たどりやすくなる場合を例に挙げています。

直したあと、いつ効果が出るか

改善しても、結果はすぐに出るとは限りません。

Googleによると、変更によっては数日で効果が出ることもあります。一方で、サイト全体が長く有用な内容を出しているとシステムが学んで確かめるまでに、数か月かかる場合もあります。数か月たっても変化がなければ、次のコアアップデートまで待つことになる場合があります。

ただし、大きなアップデートを必ず待つ必要はありません。Googleは、告知されない小さなコアアップデートも続けて行っていて、改善したサイトはそこで順位が上がることもあると説明しています。

そして、Googleは同時に、変更が検索結果に目に見える影響を与える保証はないとも書いています。検索結果の順位は固定されたものではない、とも述べています。だから、1回のアップデートで戻らなかったことを「失敗」と決めつけるのは早すぎます。

自社サイトで今日やること

最後に、判断の順番を自己点検の形にまとめます。上から順に当てはめてください。

確認することはいいいえ
アップデートの展開は終わったか次へ完了まで大きな変更を控える
完了から1週間たったか次へ1週間たつまで待つ
開始前の1週間と、完了後の1週間を比べたか次へ期間をそろえて比べ直す
下落は小さいか(1ページ目にとどまっているか)大きな変更はしない次へ
下落はサイト全体に広がっているかサイト全体を自己評価する下がったページと、上がってきたページを比べる

下落がアップデートと関係なさそうなら、別の原因を疑います。クリック数が減ったときの切り分けはSearch Consoleでクリック数が減ったときの点検手順にまとめています。日々の順位の揺れとの付き合い方は検索順位は毎日見なくていいを、直したあとの変化の表れ方はSEO施策の効果はいつから出るかを参考にしてください。

出典

  1. Google 検索のコア アップデートとウェブサイト(Google 検索セントラル)
  2. 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(Google 検索セントラル)
  3. 検索パフォーマンス レポート(検索結果)(Search Console ヘルプ)

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