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SEOキーワードの選び方|表示回数と順位で勝てる語を見極める

Wemiro編集部読了目安 10分
キーワード選定Search ConsoleコンテンツSEO

キーワードの候補なら、いくらでも出てきます。困るのは、その中からどれを狙えば勝てるのかが分からないことです。

答えを先に書きます。狙う語は、自社のSearch Consoleに「すでに表示されている語」から選びます。 そのうえで「需要(表示回数)」と「現在地(掲載順位)」の2つで順番を決め、最後に実際の検索結果を目で見て、勝てる見込みを確かめます。

外部ツールの検索ボリュームだけで選ぶと、数字は大きいのに自社がまったく届かない語を選びがちです。自社のデータから始めれば、その外れを減らせます。

需要は「自社に届いている表示回数」で見る

検索ボリュームの大きい語ほど魅力的に見えます。ただ、その数字は多くの場合、ツール側の推計です。推計である以上、実際の需要とずれることがあります。

それより確かな手がかりが、自社サイトのSearch Consoleにあります。パフォーマンスレポートの表示回数です。

Googleのヘルプでは、表示回数を「ユーザーが検索結果などで自社サイトへのリンクを見た(または見た可能性がある)こと」と説明しています。結果の現在のページに項目が表示されれば、画面をスクロールして実際に目に入ったかどうかに関係なく、原則としてカウントされます。

つまり表示回数は「読まれた数」ではありません。Googleがその語で自社を検索結果に出した数です。

ここが大事なところです。表示回数がついている語は、Googleがすでに「このサイトはこの語に関係がある」と扱っている語だと読めます。ゼロから関係を作る語より、少ない手間で順位が動く場合があります。

逆に、どれだけ検索ボリュームが大きくても、自社に表示回数がまったくない語は、今のサイトとの距離が遠い可能性があります。そうした語を最初の一手に選ぶのは避けたほうが無難です。

優先度は「需要×現在地」の表で決める

表示回数だけでは足りません。同じ表示回数でも、今いる順位によって打ち手が変わるからです。

そこで、表示回数の多さと掲載順位の帯を掛け合わせて、次の表で振り分けます。順位の帯と打ち手は、自社サイトで判断をそろえるための目安です。Googleが定めた基準ではありません。

現在の掲載順位表示回数が多い表示回数が少ない
1〜7位前後現状維持。タイトルと説明文の見直しにとどめる優先度は低い。ほかに回す
8〜20位前後最優先。既存ページの加筆で狙う様子を見つつ、関連語の加筆で広げる
21〜50位前後新規ページとして切り出すかを検討する保留
表示なし検索結果を見て、勝てる見込みがあるときだけ新規で狙う狙わない

中心になるのは「8〜20位前後で、表示回数が多い」マスです。上位まであと少しの位置にいて、需要もある。あと一歩の改善が流入の増加につながりやすい位置と見て、ここを優先します。

一方、21位より下の語は、既存ページがその語の答えになっていないことがあります。加筆で押し上げるより、その語のための新しいページを作ったほうが素直な場合もあります。

「表示なし」の語は、この表の中でいちばん慎重に扱います。狙う価値があるかは、後で説明する検索結果の目視確認で決めます。

キーワードを選ぶ5つの手順

表を使う前に、材料をそろえます。次の順で進めてください。

  1. Search Consoleのパフォーマンスレポートを開き、期間と検索の種類をそろえる。 期間は日付フィルタで変更できます。ヘルプによると、24時間表示を選ぶとグラフの点は1時間ごとになり、速報値を含みます。キーワード選びでは日ごとの揺れを避けたいので、3か月程度の長めの期間が扱いやすいでしょう。検索の種類はフィルタでウェブ・画像・動画・ニュースを切り替えられます。まずはウェブで見ます。
  2. クエリの一覧を表示回数の多い順に並べ、掲載順位の列も表示する。 上位50語ほどを書き出します。
  3. 自社名・他社名・商品名など、指名の語を外す。 他社名や他社の商品名で表示されていても、順位を上げたところで自社の成果にはつながりにくいからです。
  4. 残った語を、上の「需要×現在地」の表に振り分ける。 表示回数の「多い・少ない」は、自社の一覧の中での相対で決めて構いません。たとえば上位3分の1を「多い」とします。
  5. 「最優先」と「新規を検討」の語について、実際に検索して結果を目で確かめる。 勝てる見込みの確認です。詳しくは次の例のあとで説明します。

手順4までは、数字を並べ替えるだけの作業です。判断が要るのは手順5です。

例:勤怠管理サービスのブログで選ぶ

架空の例で一度通してみます。勤怠管理のサービスを売る会社が、自社ブログで狙う語を選ぶ場面です。数字はすべて説明用の仮のものです。

直近3か月のウェブ検索のクエリを表示回数順に並べ、指名の語を外したところ、次の4語が目に留まりました。

クエリ表示回数(3か月)平均掲載順位
勤怠管理 エクセル 無料2,800回14位
勤怠管理とは6,100回38位
打刻忘れ 対応350回9位
有給休暇 管理簿0回―

一つめの「勤怠管理 エクセル 無料」は、表の「8〜20位前後×表示回数が多い」に入ります。最優先です。すでに表示されている既存記事があるので、そこへの加筆で狙います。

二つめの「勤怠管理とは」は、表示回数がいちばん多い語です。数字だけ見れば飛びつきたくなります。しかし順位は38位で、既存記事はこの語の答えになりきっていないようです。表では「新規ページとして切り出すかを検討」に入ります。

三つめの「打刻忘れ 対応」は9位です。表示回数は少ないものの、上位は近い。関連する語を既存記事に書き足して、様子を見ます。

四つめの「有給休暇 管理簿」は、ツールでは検索ボリュームが大きく出ていた語です。ただ、自社にはまだ表示がありません。狙うかどうかは、次の目視確認しだいです。

ここで手順5に進みます。「勤怠管理とは」を実際に検索すると、上位には大手の解説サイトや公的な情報が並んでいたとします。そこに自社ならではの一次情報を足せる余地は小さそうです。この語は保留にします。

「勤怠管理 エクセル 無料」の検索結果は、個人ブログや比較記事が中心でした。自社はサービス提供者として、エクセル管理でつまずく場面を具体的に書けます。差をつける余地があります。この語から着手します。

結論として、最初に手を付けるのは表示回数がいちばん多い語ではありません。「あと一歩の位置にいて、差をつけられる語」です。

勝てる見込みは検索結果を見て確かめる

数字が良くても、勝てない語はあります。例の「勤怠管理とは」がそうでした。手順5では、実際に検索して次の3点を確かめます。

確認すること見る場所見送りの目安
上位にどんなサイトが並ぶか検索結果の1〜5位公的機関や大手の総合サイトで埋まっている
上位ページが何に答えているか上位ページの見出し自社が答えたい内容と目的が違う
自社だけが出せる情報があるか自社の業務・事例・データ上位ページの言い換えしか書けない

一つめの確認で見るのは、相手の強さそのものより「自分と似た立場のサイトが上位にいるか」です。似た規模のサイトが混ざっていれば、入り込む余地が残っている場合があります。

二つめは検索意図のずれです。同じ言葉でも、上位ページが「用語の説明」に答えているなら、そこに「製品の比較」を持ち込んでも評価されにくいことがあります。意図の読み方は検索意図の調べ方で詳しく扱っています。

三つめがいちばん重要です。Googleは、検索順位のためだけに作られたコンテンツではなく、人の役に立つ「ユーザー優先」のコンテンツを優先すると説明しています。そして自分のコンテンツを評価するときの観点として、独自性を挙げています。

だから、上位ページの言い換えしか書けない語は、選んでも報われにくいのです。

よくある誤解

「狙う語を本文にたくさん入れれば順位が上がる」

期待どおりにはいかないことが多いでしょう。表示回数があるのに順位が伸びないときは、その語で検索した人の疑問に答えきれていない可能性を先に疑ってください。そうだとすれば、語の出現回数を増やしたり、文章を水増ししたりしても、その不足は埋まりません。見直すべきは中身の構成です。

「表示回数がいちばん多い語から狙うべき」

例で見たとおり、表示回数が多くても順位が遠く、上位が強いサイトで埋まっている語があります。表示回数は需要の大きさを示しますが、勝てる見込みまでは示しません。現在地とあわせて見てください。

エッジケース:時期によって意図が変わる語

同じ語でも、季節や制度の変更などで、検索する人の目的の主流が変わることがあります。以前に上位だった記事がじわじわ下がるときは、今の検索結果の上位ページが何に答えているかを見直してください。選んだ語は、選びっぱなしにしないことが大切です。

自己点検:その語を狙う前に

選んだ語ごとに、次の5つを確かめてください。3つ以上「はい」なら、着手する価値があります。

質問はい / いいえ
自社のSearch Consoleで、その語に表示回数がついているか
掲載順位は8〜20位前後か(または新規ページで狙う理由があるか)
自社名・他社名などの指名の語ではないか
検索結果の上位に、自社と似た立場のサイトが混ざっているか
上位ページにない、自社だけの情報を書けるか

最後の質問に「いいえ」なら、ほかの4つが「はい」でも優先度を下げてください。数字の条件がそろっていても、差をつける材料がなければ勝ちにくいからです。

次にやること

まずは自社のSearch Consoleで直近3か月のクエリを表示回数順に並べ、掲載順位が8〜20位前後の語に印を付けてみてください。候補はそこから数語に絞れるはずです。

「既存ページの加筆で狙う」と決めた語は、どのページから手を付けるかの判断に移ります。手順は記事リライトの優先順位の付け方にまとめています。加筆のあと、変化がどのくらいの時間で表れるかはSEO施策の効果はいつから出るかを参考にしてください。

出典

  1. パフォーマンス レポート(検索結果)(Search Console ヘルプ)
  2. 検索結果での掲載順位(Search Console ヘルプ)
  3. 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(Google 検索セントラル)
  4. 有用で信頼性の高い、ユーザーを最優先したコンテンツの作成(Google 検索セントラル)

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